電子書籍を出したい方へ
- hiramekey
- 2022年6月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年12月28日
hirakuのサービスの一つに、電子書籍の校正があります。電子書籍は、私が校正・添削サービスを個人で始めようと決意したきっかけにもなりました。これから電子書籍を出そうと考えている方へ、気に留めていただきたいことをお伝えします。

誰でも著者になれる時代
一昨年頃から、私の周りに電子書籍を出す人が現れはじめました。一人目は、先輩の知人の占い師さん。当時タロット占いや星読みにハマっていたため、すぐにダウンロードして読みました。とても読みやすく面白い内容で、その時素直に「本(書籍)を出せるなんてすごいなぁ」と感じたことを覚えています。
その頃の私にとって、本を出すことは「すごいこと」でした。紙であれ電子であれ、出版するにはそれなりにネームバリューが必要で、かつ資金を持っている人しかできないと思っていたからです。
しかしその後、二人目、三人目と電子書籍を出す人がどんどん増えていきました。中には直接の知り合いも。それまで限られた人しかできないと思っていた「本を出す」という行為が、誰でもできる時代になったのだと実感させられました。
電子書籍は校正しなくても出せる!?
ある日、Facebookで繋がっていた知り合い(Aさん)からメッセージが届きました。内容は電子書籍出版のお知らせと購入のお願い。Aさんとは一度セミナーで会っただけでしたが、がんばっている人を応援したいという気持ちがあり、ためらわずに購入しました。
そうして本を開くも、1ページ目を数行読んだところで止まってしまいました。一文がとても長く、読点がたくさん打ってあるため、とにかく読みづらいのです。誤字・脱字もちらほらあったことから、おそらく校正を入れていないと思われます。
出版業界で長年働いてきた身としては、校正なしで書籍を出すということが信じられませんでした。本当に驚いたし、ショックだったんです。しかし、実際に出せているという事実・・・。知り合いに聞いた話によると、電子書籍はあとからいくらでも修正ができるそうです。そのため、紙の書籍ほど慎重にならなくてもよいのだと。それを聞いて理解はしました。しかしどうしても納得はできませんでした。
読まれる書籍を届けましょう
電子書籍は出したあとでも修正ができるとのこと。しかし、だからといって最初の時点で校正を入れなくてもいいという話にはなりません。最初に出した書籍を読む人が少なからずいますし、少額でもお金のやり取りが発生している以上、ある程度の質の確保はするべきだと思います。
それに何より、読みづらい書籍・質の低い文章を出すことは、発信者側のイメージダウンに繋がる可能性が高いのです。いくら素晴らしい内容を書いていたとしても、良くない印象を持たれたまま途中で離脱されてしまったら元も子もありません。
結局私はAさんの書籍を最後まで読みましたが、内容はとても素晴らしかったです。だからこそ、本当にもったいないなぁと思うんですよね。文章を読みやすく、分かりやすくしたら、もっと想いが伝わるはずだから。
これから電子書籍を出したいと考えている方へ。
出版の際は、ぜひ出す前に校正を入れることをおすすめします(^^)


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